<目次>
トリプルシンキングとは
トリプルシンキングは、ロジカルシンキング、クリティカルシンキング、ラテラルシンキングの3つで構成されている思考法のことで、社会人に必要な能力の1つと言われています。
ここでは、各思考法について、解説していきます。
ロジカルシンキングとは
ロジカルシンキングとは、物事を体系的に整理し、筋道をたて、論理的に考える思考法のことで、日本語で「論理的思考」と訳されます。
因果関係を明確にし、矛盾や破綻がないように物事を整然とらえ、結論を出すことが特徴です。直感や感覚で物事を捉えることはしません。
要素別に結論を導き出すこと、様々な視点から分析し、解決策を検討するロジカルシンキングは、自分の考えを周囲に納得してもらわなければならない場面や、物事を説明し相手を説得しなければならない場面で役立つ考えです。
クリティカルシンキングとは
クリティカルシンキングとは、日本語訳で「批判的思考」と呼ばれるもので、物事を批判的に捉え、判断するということです。
クリティカルシンキングにおける批判は否定を意味しているのではなく、物事に対して疑問を持ち続けることを指しています。感情や主観に流されず、本質を見極める思考プロセスです。物事を考える際、間違っていると決めつけるのではなく、本当に正しいか真偽を疑うところから始めます。
自分の思考の歪みや先入観に気付くことができ、視点を変えたり、視野を広げることができるため、クリティカルシンキングを鍛えることで、柔軟な発想ができるようになります。
ラテラルシンキングとは
ラテラルシンキングとは、固定概念や既存の理論に捉われず、さまざまな視点から物事を多面的に考え、発想を広げる思考法のことで、日本語では「水平的思考」と訳されます。
直感的な発想で、常識や前提に捉われない独創的なアイデアを生み出すことができ、価値観が多様化していく世の中において重要なスキルとなっています。
3つの思考法の違い
ロジカルシンキング、クリティカルシンキング、ラテラルシンキングの違いを説明します。
ロジカルシンキングとクリティカルシンキングの違い
ロジカルシンキングとクリティカルシンキングは、どちらも論理的思考がベースとなっています。
クリティカルシンキングは批判的に物事を捉えることを重点に置いていますが、ロジカルシンキングは前提条件を批判せず、推論を行う点が異なります。
この2つの思考法は相反することはなく、組み合わせて行うことでより効果的です。
ロジカルシンキングとラテラルシンキングの違い
ロジカルシンキングは発想を縦に広げていくイメージですが、ラテラルシンキングは発想を横に広げていきます。ロジカルシンキングは筋道立った考え方を重視する一方、ラテラルシンキングは既存の価値観に縛られない考え方をする点が異なります。
クリティカルシンキングとラテラルシンキングの違い
ラテラルシンキングは、様々な視点から自由に発想を広げるものですが、クリティカルシンキングは物事に対して批判的な発想をします。
ラテラルシンキングが選択肢を多く見つけるための思考法であるならば、クリティカルシンキングは最善の選択肢を選ぶための思考法であるといえます。
まとめ
ロジカルシンキング、クリティカルシンキング、ラテラルシンキングの3つの思考法は、組み合わせることで相乗効果を生み出すことができます。ロジカルシンキングをメインとして、クリティカルシンキングとラテラルシンキングを組み合わせることで、より精度の高いアイデアを生み出すことができるようになります。
さまざまなビジネスで有効な3つの思考法を身に着け、トリプルシンキングを活用していきましょう。
動画教材
トリプルシンキング ~3つの思考法の活用~
ロジカルシンキング、クリティカルシンキング、ラテラルシンキングの3つの思考法の特徴と違いを解説します。
3つの思考法をそれぞれ使い分け、日々の業務で活用できるようにシーンを交えて活用方法を学ぶことができます。
最終更新日: 2024-08-23