前回、「Illustratorの文字設定を、そのままPowerPointに反映させる実験」をやっていたときに、「なんでだろ?」と思う現象がありました。それを簡単に検証してみた記録です。
Illustratorの文字設定を、そのままPowerPointに反映させる実験 をやっていた時に、Aiのポイント設定とPPTのポイント設定が合わないことに気づきました。どうしてそうなるのか、確認してみました。
上記のデータを PowerPoint に貼り付けます。文字は、レイアウト崩れが起きないように、あらかじめ Illustrator でアウトライン化しておきます。下のマスに揃うように、PowerPoint で文字を打っていきます。
「エレファンキューブ」と打って、Illustrator の数値と同じ「113 pt」に設定。
すると…
だいぶ、でっかくなってしまいました。
なんでー??
ひとまず、文字色を変えて Illustrator の文字と重ね、同じ大きさになるまで数値を調整していきます。
ここかな?というところで数値を見ると、56.5 pt でした。
なんでだろう?と考えて、思い当たるのは画面サイズ。
Illustrator の設定は 1920 × 1080 px、解像度 72 dpi になっています。
PowerPoint はというと…
左が Illustrator のアートボード設定、右が PowerPoint のスライドのサイズ。単位が違って比較しづらいので、揃えてみます。
1920 × 1080 px は、解像度 72 dpi のとき、67.73 × 38.1 cm 。
幅が 33.867 cm になるように換算してみると、解像度は 143.986 dpi となり、ほぼ倍の数値でした。
一応 Photoshop の解像度のところで自動計算してもらって検証。若干の誤差はあるものの、ほぼ2倍の解像度。
PowerPoint のデフォルトの解像度の値は、およそ 144 dpi のようです。
もしや?
Illustratorの文字設定を、そのままPowerPointに反映させる実験 の、「文字とその他のオブジェクトを別々にする」の項で、Illustrator からコピー&ペーストしたオブジェクトが少し小さく貼り付けられた、という事象がありました。これも解像度の仕業かな?と、PDF から PowerPoint に変換したデータを確認したところ…
また違う数値になっていました。
前述したように、1920 × 1080 px ベースで解像度を換算すると…
なんだかとっても不思議な数値でございました。
解像度の件を少し検索してみたのですが、エクスポート時の解像度に関する記事しか見つけられませんでした。144 dpi 、という数値は納得できるものがあるのですが、PDFからPowerPoint に書き出した際の数値に関しては謎が深まるばかりです。何か設定箇所がないか確認して、何か分かり次第、またブログを書こうと思います!
最終更新日: 2024-08-23