SCORM(スコーム)とは?

SCORM

SCORM(Sharable Content Object Reference Model)とは、「共有可能なコンテンツオブジェクト参照モデル」の略称で、eラーニングにおける標準規格です。

今回は、SCORMについて、要点をまとめ、お伝えします。

<目次>

SCORMの背景

SCORMが登場する前は、eラーニング教材は搭載するLMS(Learning Management System:学習管理システム)の仕様に合わせてeラーニング教材を作成していたため、他のLMSでは動作せず、必ずしも互換性があるものではありませんでした。
使いたいeラーニング教材があっても、使用しているLMSでは使えない、LMSを入れ替えたら使えなくなってしまう、買い替えや作り直しが必要になる、といった支障がありました。
このような支障をなくし、eラーニング教材とLMSの相互運用性を高めるために策定されたのがSCORMです。

SCORMの役割

eラーニング教材をSCORMにすることで、さまざまなLMS(Learning Management System:学習管理システム)で使用できるようになります。SCORMには、「eラーニング教材をLMSに登録する」「eラーニング教材とLMSの間で学習履歴を送受信する」の大きく分けて2つの役割があります。

eラーニング教材をLMSに登録する

SCORMの教材は、主にHTMLファイル、JavaScriptファイル、manifestファイルで構成されています。これらのファイルの中身を解釈し、eラーニング教材をLMSに登録します。

eラーニング教材とLMSの間でデータを送受信する

SCORMでは、SCORMのAPIアダプタを通じて学習履歴(学習進捗、テストの点数、テストの合否、学習時間など)がLMSに送られ、記録されます。

SCORMを使う際の注意点

eラーニング教材とLMSの相互運用性を高めるSCORMですが、複数のバージョンが存在するため、バージョンに注意する必要があります。現在、「SCORM1.2」と「SCORM2004」の2種類のバージョンが普及しています。
eラーニング教材やLMSによっては、特定のバージョンのみに準拠しており、ほかのバージョンには対応していない場合があります。またLMSによっては、バージョンが一致していてもSCORMファイルの調整が必要なケースもあります。
そのため、eラーニング教材をSCORM化する際や、SCORM準拠のeラーニング教材を導入する際は、利用しているLMSがどのバージョンのSCORMに対応しているのか確認しましょう。

さいごに

エレファンキューブでは、ご利用のLMSの仕様に合わせて教材をSCORM化いたします。
「SCORMに準拠したeラーニング教材を学習管理システムに搭載しようとしたけど、何故かエラーになってしまい、搭載できない」「動作しない」「教材をSCORM化したいが、どのようにしたら良いかわからない」といったお困りごとがありましたら、お気軽にご相談ください。

最終更新日: 2024-08-23