医療に関する知識や常識、技術などは日々新しくなっており看護師は常に学習が求められます。しかし、看護師の業務は多忙であり、また交代制勤務のため、看護師全員が揃って集合研修を受けて知識吸収や技術習得をすることは難しいでしょう。そんな看護師の研修に便利なのが、eラーニングによる個別研修です。ここでは、看護の現場での教育に最適なeラーニングについてご紹介します。
看護師全員がまとまった時間を取るのは難しい
同じ組織に所属する看護師が同じように学び、知識量や技術レベルで隔たりがないようにするのが、組織として正しいあり方でしょう。一般的な企業であれば、全員で集まってじっくり集中して集合研修を受け、全員が一定の知識を習得することが可能です。しかし、交代制勤務で、研修の間にも患者から呼ばれる可能性のある看護師にとってはそれは難しいと言えます。そこで注目したいのが、eラーニングによる看護師教育です。
看護師向け研修をeラーニングにするメリットとは
eラーニングは、オンライン上で行う学習システムで、パソコンだけでなく、スマホやタブレットなどを利用して研修を受講することが可能です。従来の集合研修は時間と場所を指定し、そこに集まって一斉に研修を受講する必要がありました。また、先述の通り研修をしている間にも患者から呼ばれるということもあり、じっくり集中して研修を受けるということが難しい場合が多いです。
しかし、eラーニングを活用した研修であれば、個々人の好きな場所と時間で研修を受講することが可能です。そのため、多忙かつ勤務時間が不規則な看護師でも同じ教育を受け、同じように知識を吸収することが可能になります。また、新人研修などにも活用することができ、プリセプター制度を採用している場合にはプリセプターの負担軽減にも繋がるというメリットがあります。
知識だけでなく技術の土台にも
eラーニングを利用することにより、看護師は多忙な業務の中でも隙間時間で学習をすることが可能です。また、同じ研修を受講することにより所属組織において全看護師が一定の知識を有することができます。
更に、eラーニングによって知識の習得のみならず実技の土台作りををすることも可能です。動画での学習を通じて、文字情報だけでは伝えられない内容も理解させることができるほか、実地訓練とは異なり撮影された映像が使われるため、その場にいる一部の看護師のみならず現場にいない全看護師が内容を見ることが可能なのです。