eラーニングのメリット・デメリットとは?管理者側と受講者側で考えてみる!

多くの企業で研修に取り入れられているeラーニングは、受講者、管理者ともに大きなメリットがある学習方法です。eラーニング普及以前は集合研修が主流となっていました。しかしeラーニングが普及した現在、集合研修は必要ないのでしょうか。ここでは、受講者と管理者それぞれの立場から見た、集合研修時代と比較したeラーニング研修のメリット、デメリットについてまとめていきます。

 

受講者から見たeラーニング研修のメリット、デメリットとは

いくら業務に必要な研修と言えど、通常業務を行いながら決められた時間に長時間取られてしまうのは不便なものです。そのため、自分の好きなタイミングで、かつタブレットやスマートフォンがあれば研修が受講できるeラーニングは大変嬉しいものです。

しかし、eラーニング研修はどうしても知識を受動的に習得するだけの研修になってしまいがちです。また動画や文字などの情報が画面に流れるといった学習方法になるため、実技的な研修を行う場合には、やはり集合研修の方が適していると言えます。またeラーニング研修は、最初から最後まで完全に個人での取り組みとなるため、他の受講者との交流がある集合研修よりもモチベーションの維持が難しいのが難点です。

 

管理者から見たeラーニング研修のメリット、デメリットとは

集合研修の開催には、日時や場所、講師の手配など必要なことがいくつもあります。研修を受講させる対象者が多ければ多いほど大きな会場、もしくは研修の開催回数が必要となります。その分費用が発生し、またスケジュールの調整を行って全対象者に研修を受講させるのはなかなか大変です。

そのため、システムを通して対象者が好きなときに研修を受講することのできるeラーニングは大変便利な研修方法です。また講師や受講回による研修品質の違いなどもなく、全対象者が全く同じ研修を受講することが可能です。システムを通して研修を行うため、対象者の受講状況や成績などを管理するのも簡単です。

一方で、eラーニング研修はシステム導入などの手間がかかり、研修に適した教材がない場合には外部や社内などで作成が必要となります。一人で画面に向かって学習を行うeラーニング研修よりも、集合研修の方が他者とのコミュニケーションや質疑応答をその場で行いやすいため、知識のアウトプットや定着がしやすい環境にもなります。

 

受講者と管理者それぞれのメリットとでメリットを考えて研修を行う

一見、受講者にも管理者にもメリットばかりに感じられるeラーニング研修ですが、もちろんそれぞれのデメリットもあります。昔から行われてきた集合研修にもeラーニングにもそれぞれ違ったメリットがあります。そのため、組み合わせて研修を行っていくことにより、より効果的な研修スタイルを生み出すことができるのではないでしょうか。