eラーニングで社内研修を
従業員の研修を行うにあたって、通常の集合研修とともに、オンラインで学習できるeラーニングも一つの選択肢になるかと思います。eラーニングでは、LMS(Learning Management System)というシステムを用いて、教材コンテンツを配信します。このシステムにより、受講者はパソコンやスマホなどを使用して場所を選ばずに個々で研修を進めることが可能です。また、LMSによる教材コンテンツの配信によって、受講者の学習進捗の管理も容易になるなど、eラーニングには大きなメリットがあります。
集合研修にもメリットがあります
eラーニングを活用することで、場所や時間を選ぶことなく、それぞれのペースで知識の習得や情報共有ができます。また、必要に応じて確認のテストを実施することができ、内容の理解度や学習の進捗を管理することも容易です。一見すると、便利で画期的な研修体制のように思えるeラーニングですが、集合研修に劣る点もあります。
基本的にeラーニングは、受動的な研修体制です。配信されるテキストや動画などを見て、必要に応じてテストを受ける。学習塾でも主流になりつつある、映像授業をイメージしてもらうと分かりやすいかもしれません。
しかし、他者との意見交換や体験学習などにより得られることも多くあります。グループディスカッションや実技練習などの集合研修を通して得られる刺激やひらめき、また実技の体得などは、eラーニングのみでは難しいでしょう。
そこで、eラーニングと集合研修を一緒に取り入れて「いいとこどり」するのはいかがでしょうか。
研修スタイルを組み合わせてみよう
eラーニングと集合研修をうまく組み合わせ、両方のメリットを取り入れる。このような学習方法をブレンディッド・ラーニングと言います。
例えばeラーニングで事前学習を行い、その理解を更に深めるために集合研修を行ったり、集合研修で得た知識の定着を行うために確認のテストでeラーニングを活用したりすることもできます。
このように、知識の修得や定着確認にはeラーニングを利用し、集合研修で他の受講者との交流やディスカッション、技術の習得、質疑応答などを行うことでeラーニングと集合研修のメリットを活かしながら学習効果の最大化を測ることができます。
ブレンディッド・ラーニングでいいとこどり
まさにeラーニングと集合研修のいいとこどりとも言える、ブレンディッド・ラーニング。それぞれの研修方法の利点を活かして足りない部分を補いながら研修を進めることができます。学習も進めやすく管理もしやすい画期的な研修方法ですので、視野に入れてみるのもいいかもしれません。