eラーニングには多くのメリットが存在しますが、一方でデメリットも存在します。現状、eラーニングではカバーしきれない部分があることも確かですので、よくご理解いただき、対面研修や実技研修とうまく融合させて研修効果や学習効果を上げていきましょう。
eラーニングのデメリット
eラーニングのデメリット、現状カバーしきれていない部分について知っておきましょう。eラーニング入力はこれまでの集合研修では出来なかった、場所や時間を選ばず受講可能という大きなメリットがあります。一方で、まだeラーニングでは不十分な部分もありますので、過信しすぎないように、導入前に知っておきましょう。
個別の指導ができない(画一的)
eラーニングは講師の力量に関わらず、同一のレベルを保持した研修が可能であり、悪天候や自然災害による休止がほぼないという大きなメリットがあります。一方で、指導内容が画一的になり、個別の悩みやモチベーションの向上に答えにくいというデメリットも存在しています。少数派の質問に対して答えを用意しにくい点もあり、この点が個別指導との大きな違いです。
実技や演習に対応しきれない
eラーニングでは現状実技や演習に対応しきれていないという点もデメリットとして挙げられます。医療現場などでの特殊な技術演習などにはまだまだ未対応な部分もあり、今後発展が求められている部分です。一方で、人対人で行う演習では、学習アプリが補助的に役に立つこともあり、今後さらに活躍の場を広げていくことが見込まれます。
eラーニングとOJT・実技演習の融合
eラーニングでカバーしきれない部分に関してはOJT・実技演習とうまく組み合わせる形で補完できます。eラーニングで知識習得を行い、現場でのOJTで得た知識を実務に反映させていくことが可能です。また、実技や演習が必要な部分だけ集合研修を行うなどすると、一度に社員を集める期間が短縮でき、拘束時間が減ることにもつながります。この方法を利用することで、研修時の現場の人手不足を最小限に抑え、研修負担を減らすことにつなげましょう。
個別のコーチングと併せて相乗効果をUP
個人個人で抱える問題は変わりますので、eラーニングだけでは対処しきれない部分もあります。こういった点は上長や研修担当者が個別にコーチングを行い、解消していくことが望ましいです。一方で管理職のためのマネジメントやコーチングの研修も、eラーニングで対応可能です。eラーニングを用いれば、多忙な管理職でも少しずつ時間を割いて研修を受講することが可能になります。
eラーニングをうまく利用しましょう
eラーニングのメリットは時間的、場所的な制約が少ないこと。デメリットは個別の問題や実技に対処しきれないことです。これらはeラーニングの特性ともいえるので、理解したうえでうまくeラーニングを取り入れていきましょう。
最終更新日: 2019-06-25