2020年まであと3年。Flash→HTML変換は計画的に!

昨晩、Adobeからある発表がありました。

2020年末での Flash Player サポート終了

ソース(英語)は🔗こちら

いくつものメディアに報道され、一時 twitter トレンドにも「Flash」が入りました。
🔗TechCrunch Japan
🔗ITmedia
🔗マイナビニュース
🔗ZDnet Japan
etc…

開発者としては、Flash Playerはサポートが終了するが、Animate は継続、Adobe AIR も継続、など細かい情報はありますが、ブラウザで Flash コンテンツが再生できなくなる、というのは、eラーニング業界としては、かなりの大事件です。なぜなら、弊社の取引先をふくめた各企業は、まだまだ多くのFlashコンテンツを持っており、現役で利用しています。

今までは「スマートフォンでの閲覧はできないけれど、まだFlashコンテンツは使っていける」と思っていました。

が、突然の余命3年宣告。

2000年初頭のeラーニングブームの頃からコンテンツを作っている会社だと、10年以上かけて蓄積してきた数百のFlashコンテンツをもっているなどざらにあります。。。


さて、弊社エレファンキューブでは、FlashコンテンツのHTML5化について、今まで多く対応させていただいており、その経験からお伝えさせていただくと…

FlashコンテンツのHTMLへの一発変換はできません!

一時期、swfからhtml5へ変換するツールがいくつか出ましたが、簡単なバナーFlashのようなものしか変換できません。eラーニングコンテンツに関しては、99.9%変換できないと考えて間違いありません。

ではどうするの?というと…(近日、いくつか技術的な方法も公開していこうと思いますが)基本的には「解析」をしたうえで「何かしら手作業での変換」が必要になります。「手作業」が入るということは、そこそこコストがかかります。

方策として、

  • これを機に、スマートフォンに最適化してコンテンツを作り直す

が、ベストプラクティスではありますが、それを除くと、以下のような方法があります。

  • アニメーションをそのまま動画キャプチャして、動画コンテンツとする。
  • 画面を静止画キャプチャして、紙芝居型のHTMLコンテンツとする。
  • Flashソースを編集し、動画として書き出す。
  • Flashソースを編集し、iOS / Android アプリとして書き出す。
  • Flashソースを編集し、HTML5コンテンツとして書き出す。
  • Flash以外のソース(たとえばPowerPoint)があれば、そのファイルから別ツールを使用して書き出す。

それぞれ一長一短があり、制作時期(ActionScriptのバージョン等)によって、できる/できないの判断も変わります。
実際のコンテンツを解析しないと見積も難しく、1つのコンテンツ内でも上記の方策のいくつかを組み合わせて対応することもあります。


来年度から予算をとっても、丸3年はありません。。。
実質、2020年末が完全終了と考えると、2018年度、2019年度の2か年計画くらいでFlash→HTML変換を終え、2020年度はコンテンツの入れ替えと動作検証の期間としたいところ。

あまり煽るつもりはありませんが、Flash Playerサポート終了直前にコンペをして業者選定しようとしても…どこも対応できないか、安請け合いした業者が結局完遂できずトラブルになる可能性が非常に高いです。

ぜひFlashコンテンツの変換は計画的に。

弊社も小さな会社でリソースに限りもありますので、気軽に「なんでもお任せください!」とも言いにくいのですが、専用の問い合わせフォームを作成させていただきました。見積に費用はいただきませんので、気軽にお問い合わせください。(ただし、一定の解析をして見積しますので、見積に多少の時間がかかることはご了承ください。)

🔗Flashコンテンツ変換 問い合わせフォーム


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最終更新日: 2017-12-02